ご縁の先へ

島根県邑南町羽須美で地域の人や仲間たちと関わりながら自分の夢を実現する道のりをつづるブログです。

おおなんDIY木の学校-自然塗装受講レポート-

島根県邑南町の実際の空き家改修現場を舞台にDIYリノベーションの技術が実践で学べるプログラム「おおなんDIY木の学校」の中にあるカリキュラム「自然塗装」を受講しました。

 

このカリキュラムは植物油をベースにした自然塗料を使って無垢の木の床や家具への塗装方法を学べるというものです。

 

自然塗装の日程は9月10日(火)と11日(水)の1泊2日でした。

 

www.hasumi.shimane.jp

 

 

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今回舞台となる現場は阿須那にあるゲストハウスとカフェ「mikke」でした。

 

このmikkeの床は無垢の杉板が使用されていますがまだ未塗装の状態でした。

 

またテーブルが3台ありますがいずれも ウレテンコーティングが施されていて一度コーティングをはがし、自然塗装に塗り替えるという内容でした。

 

8月末に自然塗装のカリキュラムを申し込んだときは申し込み人数が少なく、開催しない可能性があるとのことでしたが、結果的に平日開催にもかかわらず私を含めて5名の参加となりました。

 

初日はmikkeに集合し、13時から講義がスタートしました。

 

講師は自然塗料やワックスを扱っている会社「アールジェイ株式会社」の川村さんです。

 

www.rj-wax.com

 

まずはガイダンスと自己紹介からです。

 

他の参加者のみなさんは島根の出雲地方の方でした。

 

私以外のみなさん、この阿須那に来る道がいまいちよく分からずまた道に迷った方もおられました。

 

出雲の人にとって邑南町、特に羽須美地区は「秘境」なのかもしれません。

 

反面、私にとって羽須美は「三次のちょっと先」です。

 

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塗料の種類や道具の紹介から講義がスタートしました。

 

mikkeの床への塗装は初日が2階、2日目が1階で行うということで2階へ移動し塗装の講義が開始しました。

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誉 池月の醸造所が見える窓際の造り付けカウンターから塗装が始まりました。

 

窓を取り払ったので眺めが尚更いいです。

 

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塗装は養生、素地調整(研磨)、塗装の3つのプロセスから成ることを学び実践しました。

 

暑い中汗をかきながら養生、研磨、塗装を施していきました。

 

この滴る汗が厄介で床に汗の滴が落ちるとそれが塗装をしたときに跡が残るそうなので汗を床に落とさないよう、落としたらきれいにふき取ることを意識しながら作業しました。

 

作業途中、何やら外が騒がしくなりました。

 

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国会議員の方がおおなんDIY木の学校の視察に来られました。

 

おおなんDIY木の学校は総務省が推進する関係人口創出事業のひとつということで視察に来られたようです。

 

 

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完成、塗装前と比べて木の木目がはっきりと浮き出ました。

 

またツヤも出て高級感が出ました。

 

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使った塗料はいろはのクリアで顔料なしです。

 

実践の講義が終わったら夕食まで自然塗装についての座学でした。

 

座学が終わり夕食です。

 

メニューはイノシシ肉のカレーとサラダ、空心菜の炒め物でした。

 

私好みの味、普通におかわりしました。

 

これもおおなんDIY木の学校の楽しみのひとつです。

 

しばしの参加者同士の交流タイム。

 

島根県は出雲と石見の2地域に大きく分かれますが、両者の違いの話が聞けて面白かったです。

 

とにかく愉快でユニークな参加メンバーでした。

 

ただ邑南町は石見というより限りなく「安芸」かなと私は感じています。

 

国会議員さんが乗って来た車の車列がほぼマツダ車だった点からもそう感じます。

 

広島ではフォーマルな出来事で使用される車はだいたいマツダ車です。

 

邑南町にはマツダ関連の会社があるからそうなのでしょう。

 

私の地元、広島市安芸区と違和感が全くありません。

 

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宿泊は花桃で有名な川角集落にある桃源の館でした。

 

茅葺屋根の古民家を個人で改修されて民泊とレンタルスペースとして利用されています。

 

ここのご主人から個人で古民家を改修するに至った思いや草刈りなど川角集落の景観を維持する苦労など夜遅くまで聞きました。

 

朝食は店舗を持たずイベントなどでコーヒーはもちろん、コーヒーの焙煎や豆の販売をしている三上さんが桃源の館に出向いて用意してくださいました。

 

白身魚のあんかけで朝から豪華でした。

 

三上さんはコーヒーだけでなく、料理もできます。

 

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川角集落を散歩、静かでしっとりとした朝でした。

 

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再びmikkeに移動し2日目は1階の床の塗装です。

 

mikkeの店主、内藤さんも作業に加わりました。

 

昨日と同じことをするので詳しいレクチャーはなく作業は淡々と進みました。

 

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午後から会場を口羽のほたるの館に移しmikkeにあったテーブル3台を自然塗料に塗り替える作業をしました。

 

ウレタンコートが施されていましたので一度サンダーではがし再塗装でした。

 

ウレタンコートをはがすことが一苦労でした。

 

自然塗装を施し、こちらも木の木目が浮き立ち高級感が出ました。

 

あっという間の1泊2日の講義が終了、連絡先の交換をし合って、またの再開を願って解散しました。

 

技術が身に付いた、面白い人に出会えた、mikkeのグレード向上に貢献したという3本得のおおなんDIY木の学校の自然塗装でした。